「秋の運動会」はもう古い?学校の熱中症対策

昭和の頃に小中学校時代を過ごした世代の方なら運動会と言えばいつでしょう?

「秋の大運動会」と言って、運動会はスポーツのに行われるイベントのイメージがありますよね?

少なくとも私はそうでした。秋には運動会に学芸会、林間学校などさまざまな楽しい行事が目白おしで2学期は一番楽しみでした。

ですが、最近では多くの地域で運動会がに行われていることに気づきませんか?

運動会が春へ移行しているのは学校が秋に集中する行事を春に分散したいという授業プログラムの関係もありますが、もう一つ昭和から平成になるにつれて大きく変化した事象があります。

それは地球温暖化やヒートアイランドなどによる夏の高温化による熱中症事例の増加です。

昔は8月の終わり頃には徐々に涼しくなり始めたものですが、近年では様相が違ってきました。

10月の運動会に備えて練習が続く9月は多くの地域でまだ30度以上の夏日、または35度を超える真夏日があります。

運動会が春へ移行している背景には、秋の運動会へ備えて練習中の生徒たちの残暑での熱中症への心配が後を絶たないという大きな理由もあるのです。

その分、新年度が始まったばかりの45月では準備や練習にかけられる時間が少ないというデメリットがありながらも熱中症になるほどの高温日が少ない春のほうが運動会の練習や本番には適しているのでしょう。

とはいえ実際のところ、運動会本番の5月下旬には急激に気温が上がり30度超えの中の運動会で暑さに対応できなくて熱中症で倒れる生徒が多いのも事実なのですが。

学校の管理下で熱中症にかかる人は毎年5千人前後とかなりの多数にのぼり、学校も熱中症への危機管理意識が年々高まっています。

自治体によっては学校から首元を冷やすスカーフを配布したり、熱中症警戒レベルが高い日は外での体育や校庭遊びも中止、低学年の下校には途中まで見守りに教師が付き添うなどの手厚い熱中症予防対策をとっているようです。

私の時代には何時間も炎天下で練習するにもかかわらず、部活中は「水を飲むな」と言われ、水分を我慢することすら指導と鍛錬の一環となっていました。

今やそのようなことがあれば大変な事故原因となるので指導監督側も「水を飲まないという精神鍛錬はもう古いし危険」という意識に変わってきていると言います。

しかし「熱中症」という言葉が周知されるようになり、公的にもこれほど神経をつかって熱中症を予防するようになったのも最近です。

これらの対策に加えて自分の身や子どもたちを守るためにはさらに個人による日々の自己管理をしっかりしていくことが大切ですね。