世界の東芝への復活はいつ?

2015年夏は大手電機メーカーの東芝の不適切会計問題に揺れました。


TOSHIBA」の製品は世界中で高い評価を得ているのに、あろうことか先送りの水増し会計というお粗末な経営が露呈してしまい、企業ダメージは計り知れません。それどころか、海外からの訴訟問題にも発展し、日本不信への大きな波紋を招くという現在のアベノミクスにはもっともありがたくない爆弾を破裂させてしまいました。


製造業や輸出業が日本そのものをけん引していたたくましい経営者の時代が終わったなと感じるのはこのような企業内の「未来のない目先のごまかし」を見せられた時です。


水増し会計などは時を待たずして必ず世間に露呈するのがわかっているのにもかかわらず

なぜ何代もトップがこのような愚行に手を染めてしまうのか?すぐに裁きを受けることがわかっていながら、目先の数字だけごまかしていれば企業が安泰だと思えるほど、利益追求だけに思考が働いて錯乱してしまうのか、本当に首をひねります。


私の友人でも最も学力優秀な人物の一人は新卒で東芝へ入社しました。東芝へ入社し、前途洋洋の彼がダイナブックをいつも誇らしげに持ち運びながら仕事をしていた姿を思い出し、現在の東芝社員の苦悩や悲しみに思いをはせ胸が苦しくなる思いもします。

東芝はこれから先しばらく目に見える裁き、目に見えない裁きを世間から受け続けることでしょう。

利益至上主義が100年以上トップクラスを走り続ける優良企業の歴史とその存在自体に泥を塗ってしまったのはもう消せない事実です。東芝ブランドを誇りに日々真面目に働いていた社員たちの無念も計り知れません。


東芝の歴代社長の一人にその経営力手腕と誠実な人柄で戦後最も尊敬された経営者の一人である土光敏夫氏がいます。自らの存在は社会に貢献するためにあるという信念の人物でした。無私と利他の心で清貧で清潔な生きざまが「メザシの土光さん」と慕われ、現代も変わらず尊敬され続けています。

その土光氏が残した名言を胸に、新たな東芝がまた世界へ羽ばたく日を願います。

失敗は終わりではない。それを追及していくことによって、初めて失敗に価値が出てくる。土光敏夫」。