アベノミクスについて

アベノミクス、もう聞きなれた言葉ですが、安部首相の経済戦略ということで言えば「安部+エコノミクス」で「アベコノミクス」が正しいかと思います。中川幹事長が当初このようによんでいたはずですが「アベノミクス」が世界的に定着しましたね。

 

さて、このアベノミクス、2014年9月に第二次安部改造内閣が発足し内閣の顔ぶれが刷新したところで正念場を迎えていると言われています。

アベノミクスはもともと「どれだけ働いても暮らしが良くならない」という日本経済の課題を克服するために生まれた経済政策で、国民の期待は大きいものでした。

「デフレからの脱却」と「富の拡大」を目標とした政策は、失われた20年をすごした日本国民には まるでユートピアの扉が開くファンファーレのように響き渡ったものです。

アベノミクスが放った「3本の矢」、

  1. 大胆な金融緩和
  2. 機動的な財政政策
  3. 民間投資を喚起する成長戦略

のうち、少なくとも(1)の金融緩和は日銀の黒田総裁という最高級のブレーンによって成果を上げているように見えます。これが現在のところアベノミクスの最大の目玉となっているでしょう。

公 共事業などを拡大して景気を上向かせる(2)の財政政策についてはまだ結果が見えていない、というか、 この矢が的に向けて放たれても、財政出動を持続できるのかという疑問が残ります。 (3)の成長戦略については、規制緩和やそのほかにも掲げているプランを実行し軌道にのせるために年単位の時間が必要となるため、計画を着実に遂行してい くためには好景気による強固な地盤を長きに渡って保たなければ経済の成長を望めないという悩ましい最大の難題なのではないでしょうか? 安部内閣に限らず日本の内閣は、組閣時に高かった支持率が政権の末期には大きく低下する→国民が期待を込めた新政権が誕生する→新内閣への国民の期待が大 きすぎたことや公約した政策が実現できず内閣の支持率が低迷する→また新内閣が発足するという繰り返しを続けているようです。

近年このスパイラルにはまらず、高支持率を保ち続けたのが小泉元首相です。

やはり小泉氏のカリスマ的な人気と構造改革への信念が国民へ伝わったことなどで任期満了までリーダーシップを発揮しました。 安部政権もこの小泉政権のようにうまく国民の支持を得ることができるのか?

それは3本の矢をどれほど的の中心に当てることができるか、そして第4の矢を放つまで景気の好循環を発動し持続するスタミナが残っているかが問われるところでしょう。

 

ノーベル賞経済学者のクルーグマンも賛意を表しているというアベノミクス、自転車操業で失われた30年とならないように期待します。